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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第6章 名探偵は謎を解かない


今時珍しいシャーロック・ホームズのようなコートに鹿撃ち帽という出で立ち。

こんな格好している人、初めて見た……。

「あの……お知り合いですか?」
尋ねると、トド松先輩は頷いた。

「うん、なごみ探偵のおそ松さん。チョロ松警部のご友人だよ」

「なごみ探偵?」

聞いたことがない。
どこかの探偵事務所の名前かな?
最近は、探偵事務所も親しみやすい名前にしないと依頼が来ないんだろうか?


おそ松さんが私の顔を覗き込んだ。
「君、可愛いね〜。トド松くんの知り合い?」

「今月から僕たちのチームに入った橋本ゆりさんですよっ、おそ松さん」

トド松先輩が紹介してくれたので、私は会釈した。

「ゆりちゃんかぁ。よろしくぅ〜! それにしても、おっぱい、おっきいね〜! ちょっと揉んでいい?」

「えっ!?」

おそ松さんは返事も聞かず、いきなり私の胸を掴んだ。

「きゃっ!? や、やめて下さいっ!」
驚いて振り払うと、おそ松さんは口を尖らせた。

「えー、触っちゃ駄目なのぉ? いいじゃん、減るもんじゃないしぃ。ゆりちゃん、可愛いんだもん!」

「はぁっ!?」

な、なに、この人。

トド松先輩に目で助けを求める。



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