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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第27章 トド松END〜警部補とわたし〜(※)


先輩はぐっと腰を突き出し、奥まで入る。
そのままの姿勢で抱きしめられた。

「先輩、温かい……」

しっかりと繋がっている。
私の中で感じるトド松先輩のたしかな存在。

本当に生きているんだ……。

先輩の鼓動が、息づかいが、体温が直接伝わってくる。

会いたい、会えない、会いたい、会えない……この二つのあいだを何度も行ったり来たりしていたこの一年。

ようやく長いトンネルから抜けられたみたい。


見上げると、トド松先輩は笑いながら私の頬にキスを落とした。

「ねぇ、ゆりちゃん、それはどういう涙なの?」

「え?」

頬に手をやると、濡れている。
いつの間にか私は泣いていた。

「前戯がなくて嫌だったの?」

「違いますっ……そうじゃなくて……」

うまく言えない。
いろいろな思いが押し寄せているのに、いざ言葉に表そうとすると、単純で月並みな表現しか見つからない。

「そうじゃなくて?」
先輩は不安そうに私を見つめた。

「私も先輩とこうしたかったから……やっとできて……嬉しいなって……」

「ふーん。こうしたかったんだ? ゆりちゃんのエッチ」

「あ……! えっと、違います! そういう意味じゃなくて! 私は別にただエッチがしたかったわけじゃなくて!」

トド松先輩はくすくすと笑った。

「ごめん。冗談だから。わかってるよ。僕もゆりちゃんと同じ気持ち」

唇と唇が重なる。
先輩は腰を動かし始めた。


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