《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第27章 トド松END〜警部補とわたし〜(※)
「ゆりちゃんってば、オレンジジュース選ぶだけで時間かかりすぎ〜!」
「先輩のせいですよ!?」
「だって、早くゆりちゃんを抱きたいから」
足を絡めながらしがみついてくるトド松先輩。
子供のように甘えた顔で見つめてくる。
その表情に胸がときめいた。
そうだった。思い出した。
先輩は頭が良くて優秀でやり手の警察官だった。
でも、同時にあざとくて、可愛くて、甘えん坊で。
少年みたいな顔も持っている。
一緒に仕事をしていると、コロコロと表情が変わり、両方の顔が見え隠れしていた。
どちらも好き。
どっちも私の大好きなトド松先輩。
「ねぇ、ゆりちゃん。僕たちが初めて会ったときのこと覚えてる?」
先輩が私の頬にキスを落としながら優しく囁く。
「覚えてます。研修で初めて会って……」
怖そうな人だなと思ったのを覚えている。
「ヘマばかりして、どんくさくて。でもゆりちゃんはいつも一生懸命だったよね」
先輩の唇が頬を滑り、首元へと移動する。
「研修のときは、先輩に怒られてばかりでした……」
首筋を優しく愛撫され、小さく声が漏れる。
「でも、そんなゆりちゃんが可愛くてたまらなかったよ」
トド松先輩は音を立てて私の耳を舐めた。
「んあっ……」
声がこぼれると、くすくす耳元で笑う。
「こうやって吸われるの好き?」
答えるよりも先にまた舐められる。
甘い刺激が走り、身体が反応してしまう。