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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第27章 トド松END〜警部補とわたし〜(※)


「ワスは元気ダスが、橋本さんはどうダス? 毎日楽しいダスか?」
デカパン所長は心配そうに目を瞬かせた。

「は、はい……」
お尻を払いながら返すと、デカパン所長はじっと私を見つめた。

「うそダスね」

「へ?」

「ついさっき橋本さんの気持ちはわかったダスよ?」
デカパン所長がスマホを振る。

「私の気持ち?」

「トド松さんのことがまだ忘れられないダスね? あんなに慌てるとは思わなかったダス」

「え!? じゃあ、もしかしてさっきの電話はデカパン所長が!?」

「悪かったダスね。店に戻らなくていいダスか?」

トド松先輩じゃなかった……。

私はへなへなと膝から崩れ落ちた。

やっぱりトド松先輩は生きていないんだ。
もちろん、そんなの最初からわかっている。
でも、もしかしてって期待しちゃった。

バカみたい。
生きてるわけないのに。

「私、署に帰ります……」
フラフラと立ち上がる。

とっくに諦めたと思っていた。
先輩の死を受け入れたつもりだった。

でも、声を聞いたら無理だった。
全然立ち直れていなかった。

「待つダス!」
デカパン所長に腕を掴まれる。

振り向くと、デカパン所長は真剣な顔で私を見ていた。

「なんですか?」

「試すようなことをして悪かったダス。君の気持ちをはっきりと確かめておきたかったダス。でも、よくわかったダス。トド松さんに会いたいダスね?」


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