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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第27章 トド松END〜警部補とわたし〜(※)


「『週間赤塚』という雑誌は知っていますか? あの記者に会いに行くんです」

チョロ松警部はぽかんと口を開けた。
「ゆりくん、どういうことだ? マスコミなんかに連れていけば、トド松くんが危ないぞ?」

「大丈夫ですよ。今から私たちが会うのは、『クソ』な記者なので」


――今から1時間前。
私はトド松先輩の話を赤塚銀行で聞いていた。

『デカパン博士を生き返らせて、罪を消す』

正直、ムチャクチャな話だと思う。
そんなことが本当にできるなら、世界中の殺人犯がとっくにやっているだろう。

でも、トド松先輩があまりに真剣な顔をしていたから、私はつい話に惹きこまれてしまった。

「ゆりちゃん、デカパン所長は天才だ。本当にいろいろな発明をしていた。もしかしたら、人を生き返らせる発明もしているかもしれない」

「じゃあ、所長の研究所に行くんですか?」

トド松先輩は首を振った。
「いや、デカパン研究所はもう取り壊されている」

「そんな……」

「デカパン所長は、研究の途中でダヨーンを大量生産する方法を見つけたんだ。それでひと儲けしようとブラック工場を建てた。でも、工場のほうが忙しくなって研究所は畳んでしまったんだよ。研究所よりもずっと利益もあるしね」

ダヨーン……。
前にも一回聞いた気がする。
結局、ダヨーンがなんなのか教えてもらえなかったけど。


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