《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第26章 十四松END〜鑑識さんとわたし〜(※)
「好きです……」
十四松さんが嬉しそうに目を細める。
「ゆりちゃん、やっと言ってくれたね……。僕、ずっと待ってた……」
私は腰を落として、彼を覗き込んだ。
優しい笑顔に輝く瞳。
怪我をして動けなくても、やっぱり十四松さんだ。
「警視庁に行かないでって、我儘言ってごめんなさい。行っても大丈夫です……」
「本当に?」
離れたくない。
でも、彼には鑑識としての仕事を続けてほしい。
前は不安だった。
もう二度と会えないんじゃないかって。
でも、気持ちが通じた今なら、たとえ十四松さんが警視庁に行っても、離れないと言える自信がある。
「十四松さん、警視庁に行ってもそばにいてくれますか?」
「う〜ん! でも警視庁に行くの断ったら、セクロスであんなことこんなことしてくれるんでしょ!? 僕、断っちゃおうっかな〜!」
私は十四松さんの耳に口を近づけた。
「警視庁に行っても、全部するから大丈夫」
囁くと、十四松さんの顔が真っ赤になる。
「ゆりちゃん! 動けないんだから、タッティさせないで!」
「だって、十四松さんがあんなことこんなことって言うから……」
笑いながら彼の頬に唇で軽く触れる。
「ゆりちゃん、口にもして……」
私はそっと彼の唇に唇を重ねた。