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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第26章 十四松END〜鑑識さんとわたし〜(※)


「まったくもう! これだから新人は嫌になっちゃうのよね!」

高い声がして、私は目を開けた。

男が何かを叫びながら、手を押さえて蹲る。

え? どういうこと?
私、撃たれていない……?
今の銃声は?

見ると、横でトト子さんが銃を構えていた。

「新人さん、銃はただのお守りじゃないのよぉ。イザというとき、命を守れなきゃ意味がないでしょ?」
ウインクするトト子さん。カッコいい。

「今の銃声は……トト子さんが撃ったんですか?」

「そうよ。トト子が撃たなきゃ、あなた撃たれてたわよ? 全く腰につけてるくせに何してるのよ。チョロ松さーん! あいつ、捕まえてー!」 

振り向くと、チョロ松警部が猛スピードで走ってきた。

「はぁーん! トト子ちゃーーん! 銃を持つトト子ちゃんも超絶可愛いーー!」

男は手を撃たれて戦意を失ったのか、抵抗もせずに手錠をかけられた。

よかった……。
証拠品のトラックも潰されなくて済んだ。
でも、問題は……。

「トト子さん! 十四松さんが撃たれたんです!」

私の言葉と同時に数人の救急隊員が十四松さんに駆け寄る。

あれ? いつの間に救急が?

トト子さんは呆れたようにため息をついた。
「そんなことだろうと思って、ちゃんと手配してあるわよ。すぐに警察病院に運んでもらうから。撃たれたならなんで連絡してこなかったの?」

そんな状況じゃなかったんだけど……。


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