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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第26章 十四松END〜鑑識さんとわたし〜(※)


『はい』
男性が出る。

「すみません。警察の者です。先日あった図書館の殺人事件の件で少しお話を伺いたいのですが……」

『お待ちください』

20代くらいの男性がドアを開けた。

『警察』という言葉を出すと、やはり大抵の人はすぐにドアを開けてくれる。

「何ですか?」
不審そうに私たちを見回す男性。
これも聞き込みをしているとよくある反応だ。

十四松さんは慣れた感じで男に用件を伝えた。
「4日前に図書館で女性の司書が殺されました。何か変わったことがあったとか、怪しい人を見たとか、何でもいいので気づいたことを教えて頂ければ……」

男性は考え込む。
「う〜ん、特に変わったことはなかったと思うけど……」

「そうですか」

私はさり気なく男性を観察した。
茶髪でボサボサの髪。
服はスエットをだらしなく着ている。

「ここらへんは住宅街なので、怪しい人がいれば目立つと思いますよ?」

「分かりました。ご協力ありがとうございます。何か思い出したことなどあれば、こちらまでご連絡ください。行こうか、ゆりちゃん」

「え? もう行くんですか?」

「うん、行こう」

情報を募るチラシを渡し、玄関を離れる。
ふと、十四松さんが振り向いた。

「そういえば、ここにトラックが停まっていますが、お宅の車ですか? なかなか住宅街でトラックを見かけないですよね? 珍しいですね」

「ああ……トラック……。そうですね……。少し離れた場所にある農家の手伝いをしているので」


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