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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第26章 十四松END〜鑑識さんとわたし〜(※)


***

「ゆりくん、この間の図書館で起こった殺人事件の捜査資料だ」

チョロ松警部が目の前に書類を置いた。

私はすぐに手に取って目を通す。

「難しそうですね……」

「ああ、なかなか難航しそうだ。詳しい捜査が必要だから手伝ってくれ。まあ、どうしても解決しそうにない時はおそ松くんを呼ぼう」 

「呼ばないほうがいいと思いますけど……」

数日前に赤塚区にある図書館で司書の女性が殺されるという事件があった。

開館中の出来事だったが、バックヤードで殺されていたためにすぐには発見されなかった。

死亡推定時刻は出ているが、証拠も少なく、まだ犯人は捕まっていない。

「とりあえず、僕は図書館で聞き込みをするから、ゆりくんはその周辺の住居を回ってくれ」

「はい」

チョロ松警部は荷物を持った。
「じゃあ、早速、僕は行ってくるよ」

「分かりました。私もすぐ出ます」

警部が部屋を出た後、私はもう一度資料を読み直した。

事件があったのは、4日前。
私が十四松さんと食事をした日だ。

とりあえず、聞き込みかぁ。
地道な作業だから結構大変だ。

荷物を持って、部屋を出る。

エレベーターのボタンを押したら、後ろから声をかけられた。

「ゆりちゃん?」

「あ……お疲れさまです」

振り向くと、十四松さんが立っていた。


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