• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第26章 十四松END〜鑑識さんとわたし〜(※)


今日は赤塚署恒例の市民を対象とした交通安全教室。
署の駐車場スペースを使って定期的に開かれている。

赤塚署のアイドルトト子さんが教えるとあって、教室には毎回応募者が殺到。
抽選で参加者が選ばれるほどの人気だ。

一方、各部署から駆り出される手伝いは、署内でも『最悪の仕事』と噂されている。

トト子さんに散々こき使われるこの仕事は、誰もやりたがらないため、毎回どの部署がやるかで、血で血を洗う争いが勃発する。

押し付け合いの結果、今回は捜査一課と鑑識課に白羽の矢が立った。

そんなわけで、捜査一課からは私が、鑑識課からは十四松さんが手伝いに来ている。


「はぁ〜、今日も終わった終わった。十四松くんと新人さんの手伝いもまぁまぁだったよ〜」
昼になり教室が終わると、トト子さんが私たちに声をかけた。

「あっは! ほんと!? 僕、役に立った?」
ニコニコと返す十四松さん。

「うんっ。でも、もっとリアリティを出すために、車に轢かれながら悲惨な感じで内臓飛び出しちゃうくらいの演技をしてほしかったかなー」

「あはー! それ、僕、死んじゃうよねー!」

「そうねー死んじゃうわねー。でも、それやってくれたら、トト子、十四松くんとデートしてあげてもよかったかなー」

「マジっすか! でも、死んだらデートできないような……」

トト子さんはさっさと自分の荷物をまとめた。
「じゃあ、新人さん、あとの片付けはお願いね。私は帰るから」

「はい、お疲れ様です」

トト子さんは颯爽と署に戻っていく。

私と十四松さんは、机やテント、椅子などが出しっぱなしの駐車場を見回した。 


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp