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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第25章 一松END〜庭師とわたし〜(※)


一松さんの真っ直ぐな声。
はっきりとしたその口調に迷いは感じられなかった。

普段はボソボソと自信なさそうに喋るのに……。

胸に熱いものが込み上げた。

この言葉を言うのに一松さんはどれほどの勇気を出したんだろう。
考えただけで、泣きそうになる。

「一松さん、嬉しいです……大好き……」

一松さんが顔を上げた。

「じゃあ、俺の嫁になるってこと……?」

「うん」

「そっか……よかった……」
ホッとした表情で再び私に抱きつく。

「一松さん、もしかして、緊張しました?」

「うん……」

私たちはまたキスをする。
それはとても暖かくて、幸せで。

「ねぇ、一松さん、新しい家は猫OKな物件にしたらどうですか?」

「いいね……あんたも猫飼いたいの?」

「というか、ミーコを連れてきたらどうかなって。一松さんが工場を辞めちゃったら、エサくれる人もいなくなっちゃうし」

一松さんが少し離れて、私を見つめる。
「それ……すごく……賛成……」

口調は静かだったが、一松さんの目は輝いていた。

「ふふっ、楽しみですね」

少し前まで、ブラック工場に勤めている一松さんの行く末や二人の曖昧な関係に悩んでいたのに。

今は二人で生きる未来を思うと、どんなことでも叶えられる気がした。

「さてと、じゃあ、話も済んだし、続きしようか……」
一松さんが再び起き上がる。

「続き?」

一松さんがニヤリと笑う。
「俺がどれだけ不安になってたと思うの? 責任とってね……。今日は俺の好きなようにヤらせてもらうから」

「俺の好きなようにって、いつもじゃないですか!?」

「そうだっけ?」


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