《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第25章 一松END〜庭師とわたし〜(※)
「ゆり」
胸元を隠していた服を剥ぎ取られる。
「え? ええっ? え? あの……何するつもり?」
「分かるだろ? ナニするつもり」
は!? 今、襲われてたのに? なんで!? 病院に連れて行ってくれるんじゃないの!?
「ちょ、ちょっと待って! こういう時って普通は心配して、いたわったり」「しない」
首元にキスをされる。
一松さんの柔らかい唇が肌に触れ、胸が鳴った。
さっきの男とは全然違う。
少し触れるだけでなんでこんなにときめくんだろう?
「もうっ、カラ松さんなんて、病院の診察費まで心配してくれたのに、一松さんは……」
「嫌なの?」
「嫌っていうか、『大丈夫?』の一言くらいあってもいいじゃないですか……」
一松さんは上体を少し起こすと、私の顔を覗き込んだ。
頭をそっと撫でられる。
「ゆり、大丈夫だった……?」
目尻を下げ、心配そうな表情の彼。
胸が締め付けられる。
まるで迷子になった小さな子供が心細くて泣きそうな、そんな顔。
「うん……大丈夫……一松さんが来てくれたから……ありがとう……」
自然と顔が近づく。
私たちは静かに唇を重ねた。
「んっ……」
一松さんの温かい舌が口内に割って入り、にゅるりと私を掻き混ぜた。
それだけで子宮の奥がきゅんと疼く。
私たちは丁寧に時間をかけて、互いの唇を味わった。