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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第25章 一松END〜庭師とわたし〜(※)


「ガール、大丈夫か?」
カラ松さんが駆け寄ってくる。

「大丈夫です……どうしてここに……」
服を掻き寄せ、はだけた胸元を隠す。
二人が来てくれなかったら今頃どうなっていたことか。

「電話の様子がおかしかったからな。一松を連れて車を飛ばしてきたんだ」

そうだったんだ。
さすがカラ松さん、抜け目がない。

「助かりました。ありがとうございます……」

「ああ、間に合ったならよかった。どこも怪我はな」「クソ松、どけ」

一松さんがカラ松さんを押しのけた。
目の前に来て、私をじっと見下ろす。

その顔は、怒っているような、呆れているような、憮然とした表情。
少なくとも好意的には見えない。
 
「あの、一松さん……すみません……私……」

一松さんは答えずにカラ松さんのほうを振り向いた。

「クソ松、お前、帰れ」

「はっ!? しかし、まだゆりちゃんが……」

「いいから、今すぐ帰れ」

カラ松さんが困ったように私を見た。
本当に帰っていいのか迷っている、といった感じだ。
私もどうしていいか分からず、二人を交互に見る。

カラ松さんがため息をついた。
「一松、帰るのはいいが、連絡を……」 

「分かってる。明日、また薔薇の様子を見に行く」

「ほ、本当かっ!? 来てくれるんだな? あさっては?」

「あさっても見に行く……」


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