《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第25章 一松END〜庭師とわたし〜(※)
洗濯物を急いで取り込みながら、景色にふと目を向ける。
住宅が並んでいるが、窓に明かりがついている家は少なかった。
街灯もほぼないから、辺りは真っ暗だ。
「これからどうなるんだろ……。やっぱり説得して工場を辞めさせるべきだよね……」
でも、頑固な一松さんをどうやって辞めさせる?
夜風に当たりながら、ふうっと息を吐いた瞬間、後ろから突然抱きすくめられた。
「ゆり……」
温まった身体が背中にくっつく。
一松さんはもうお風呂から出たらしい。
「えっと、中に入ります? 湯冷めしちゃうし。私もお風呂に入ってこよっかな」
「だめ……ここでする……」
一松さんの鼻が首に埋められた。
鼻もまだ温かい。
「今日はしないって言ったじゃないですか」
「やっぱ無理……」
大きな手が胸の膨らみを持ち上げるように愛撫する。
「ちょっ……ここ、ベランダ! 外から見えちゃう……!」
「暗いから見えない……」
後ろから器用にブラウスのボタンが外された。
振り向こうとしても、がっちりとホールドされていて身動きが取れない。
「一松さん! 本当にここはまずいからっ!」
私の声に構わず、ブラウスの中に侵入した手が無理矢理、肌着を捲りあげる。
冷たい肌に温かい指が触れ、痺れるような疼きが起こった。