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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)


「は!?」

驚いて声を上げると、照れくさそうに笑う。

「ああ、これはにゃーちゃんの旦那さんのパジャマ」

「トレンチコートの下に着てきたんですか!?」

「自分の服に着替え直すタイミングがなくてね」

そういえば、盗聴器からにゃーちゃんに着替えさせてもらう音が聞こえていたけど……。

「あれはフリじゃなくて本当に着替えさせてもらってたんですね……」

ジトっと睨むと警部は慌ててパジャマを脱ぎ出した。

「いや! それはその! 気にしないでくれたまえ! 洗濯してもう返すし!」

あっという間にブリーフ一枚になると、パジャマを洗濯機のある脱衣所に持っていってしまった。

一人部屋に残された私。
テーブルの前でため息をつく。

いい雰囲気になって、部屋に誘われ、もう抱かれるんだと思ってドキドキしていたのに……。

警部って、肝心な時にこれなんだもん。

「もう! 待ってられない!」

私は立ち上がった。
部屋を出てすぐ横にあった扉を開けてみる。
そこは脱衣所で、チョロ松警部が下着姿で洗濯かごを持っていた。

「警部……」

チョロ松警部がハッと振り返る。

「どうした、ゆりくん? もしかして、怒った? まさか帰るって言いに来たのか? せっかく来てくれたのに!」

下着姿で慌てている警部も可愛い。
なんでこの人はこうも憎めないキャラなんだろう。
 

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