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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)


まさかチョロ松警部がここに来るとは思っていなかった。

警部は耳元で囁く。
「ゆりくん、さっきはごめん。君が男の車に乗ったと思ったら、イライラしてしまった」

「……イライラしたのは私のほうです。にゃーちゃんとイチャイチャしていたの盗聴器から全部聞こえてましたよ?」

「えっ! いや、違うよ! 何もしていないから!」
途端に慌て出した警部に思わず吹き出してしまう。

「大丈夫ですよ。分かってます。本当はさっきにゃーちゃんから聞きました。あれは警部の指示でわざと言ってたんですよね?」

警部がホッと息を吐いた。
「そ、そうなんだよ! やましいことはしてない!」

「でも、にゃーちゃんにあんなセリフを言ってもらえて嬉しかったでしょう?」

警部がぐっと言葉に詰まる。
やっぱり嬉しかったみたいだ。

まあ、ファンなら仕方ないか……。
気持ち分からないでもないし。

「嬉しかったのは事実だ。でも、本音を言えばゆりくんに言って欲しかった」

「えっ……?」

チョロ松警部が私の耳に唇を押し付けた。
「ねぇ、ゆりくん。僕とにゃーちゃんに嫉妬したんだよね? 僕のこと好き?」


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