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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)


にゃーちゃんが私に駆け寄って覗き込む。
「これ、旦那の会社だにゃ!」

「えっ……ご主人の……?」


AKTK社――それは私たちがここ1ヶ月ずっと捜査していた事件の被害者にあたる会社だ。

この会社は、何者かから定期的にサイバー攻撃を受けていたが、犯人は特定できていない。

そのAKTK社がにゃーちゃんのご主人の会社であり、彼女のストーカーが顧客リストを持っていた……。

これはどういうこと?


私は男を見た。
「あなたがAKTK社のサーバーを攻撃していたの……? なんでそんなことを……?」

男は笑った。
「だって、にゃーちゃんのメアドを知るには旦那をハッキングするのが一番確実で早いだろ?」

「だから、私のアドレスを知ってたにゃ!?」
にゃーちゃんが驚いたように声を出す。

「ああ。手っ取り早く旦那の会社を攻撃してみた。案外破るのは簡単だったよ。何が『最近ネット事業で儲かっている』だよ。隙だらけじゃねぇか。個人のPCやモバイルも会社の回線で繋いじゃってるしさ。おかげで、にゃーちゃんのメアドが簡単に分かったよ」

「じゃあ、顧客リストは……」

「漏れたら大問題になるだろ? にゃーちゃんは俺の手で殺して、旦那にも社会的に死んでもらおうかなと思ってさ」

時間をかけても犯人が分からず、悔しい思いで赤塚警視庁に捜査権を譲ることになっていた事件。

その犯人が今、目の前にいる……。
 

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