• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)


封筒に入っていた大量のA4サイズの紙が散らばる。
同時に小さなプラスチックのような物が転がっていった。

「ゆりくん!」
警部が応援に駆けつけ、男を再び組み伏せる。

私はすぐ目の前に落ちた紙を1枚拾った。
ぎっしりと印字された文字で埋め尽くされている。

「何これ……」

表のようにずらりと並ぶ人の名前。

その後ろには、アカウントらしき英数字の文字列、8桁のパスワード、アドレス、住所、電話番号、クレジットカード情報、家族情報が並んでいる。

さらに備考欄に書かれているのは、ネットショッピングの履歴、ここ3ヶ月で閲覧したサイト内の広告やウェブページの情報……。

「どうしたんだ? ゆりくん」
警部が男に手錠をかけながら、立ち上がった。

私は少し離れた場所に落ちたプラスチック片を拾った。
USBメモリだ。

足元の紙をもう1枚手に取る。

タイトルが書いてあるから、書類の1枚目なのだろう。

「AKTK社 顧客リスト……」

タイトルを読むと、男が悔しそうに舌打ちした。

「その会社はあと数日でぶっ倒れる予定だった。顧客情報の漏洩でな」

「情報の漏洩……?」


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp