《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)
「問題ない以前に恋人じゃないですよね……」
警部はまた立ち上がる。
「なら、こうしよう! 恋人だと思い込んでいる僕がプライベートで勝手に盗聴器を探す! これなら問題ないね?」
う〜ん、何だろう。頭が痛い。
私はこめかみを押さえた。
「問題ないというか、恋人だと思い込んでいる時点で、チョロ松警部がストーカーですよね……」
「よし、早速『プライベートで勝手に』盗聴器を探しに行こう! ゆりくんも来たまえ! 君も『プライベートで勝手に』ついてくるんだ!」
私の言葉は聞こえていないのか、警部はそそくさとコートを着る。
「…………」
もうっ、勤務時間中にこんなことをして、あとで上から怒られても知らないから。
私はデスクに積み上げられた事件書類をちらりと見てから、仕方なく立ち上がった。