《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)
「見つかると嫌だから変装してきたにゃん」
「にゃーちゃん、とりあえず入って! 汚いところだけど!」
チョロ松警部が慌てて空いている椅子を出す。
別にそんなに汚いところじゃないけどな……。
なんとなく気に障る。
「じゃ、僕はちゃんと彼女を届けたから。あとはよろしくお願いしマシーン軍団!」
十四松さんが手を振って去っていく。
にゃーちゃんに座ってもらうと、警部はいそいそとコーヒーを入れ始めた。
私は彼女の向かいの椅子に座る。
警部もコーヒーを出したあとに隣に座った。
「自分から訪ねてくるなんて……一体、どうしたんですか?」
にゃーちゃんは不安そうに顔を歪めた。
「実は……刑事さんたちにこのメールを見てほしくて、来たにゃん」
「メール?」
差し出されたのはスマホ。
私たちは画面を覗き込んだ。
『バレーおもしろい?』
メールアプリの画面に浮かぶ一文。
何だろう? 特に問題はなさそうだけど……。
「えっと、このメールがどうしたんですか?」
私はにゃーちゃんを見た。
「これは知らないアドレスからのメールで、二日前に自宅の部屋にいた時に受け取ったにゃん」
「知らないアドレス? 間違いメールかな?」
にゃーちゃんは首を振った。
「それが……ちょっとおかしいのにゃん」