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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)


***


「ゆりくん、AKTK社の件はどうなった?」

にゃーちゃんのライブから数日後。

もうすぐ昼食だなあと呑気にデスクで考えていたら、チョロ松警部に声をかけられた。

「えっと……サイバー攻撃の件ですよね? ある程度、捜査は進めていましたけど、今週末には赤塚警視庁のサイバーテロ対策本部に捜査権が移る予定です」

チョロ松警部は顔を曇らせた。
「そうか……。途中で案件を渡すのはモヤモヤするが……結局、犯人の目星はついていないんだね?」

「はい。攻撃の時間帯もバラバラですし、海外サーバーを何重にも介しているようなので、特定まで至っていません。本庁のスペシャリストに任せるのがいいと思います」

「そうだが……」
チョロ松警部は納得のいかない顔をしている。

無理もない。
警部は、一度関わった事件は最後まで責任を持って解決しないと気が済まないという人だ。

でも、今回ばかりはそうも言っていられない。

「警部、私たちの専門は殺人や強盗ですよ? 餅は餅屋って言うじゃないですか。サイバー関連は私たちの専門外です」

「うん、ゆりくんの言う通りだ。分かっているよ」
言葉ではそう言うものの、チョロ松警部はまだ釈然としない顔をしていた。


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