• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)


「ゆりくん! ライブが始まるぞ!」

チョロ松警部の声にステージをちらりと見ると、派手な照明が踊り、一斉に歓声が上がる。

「みんなーー! よく来たにゃーん!」

可愛い声と共にアイドルの橋本にゃーがステージに姿を現した。

うおおぉーという凄まじい歓声が上がる。

私は観客たちに押されながら、周りを見回す。

「警部! これじゃ、不審者なんて分かりません! 警部? ……ん? 警部?」

隣を見ると、さっきまでいたはずのチョロ松警部が見当たらない。

もしかして、犯人を見つけたの?

慌てて警部の姿を探す。

ステージでは、橋本にゃーが可愛くポーズを決めながら曲のタイトルコールをした。

「それじゃ、みんな聞いてくださいにゃーん! 『恋するキミはスコティッシュフォールド』」

わあっ! と歓声が上がり、曲が始まる。

まずい。
ネット掲示版の殺害予告では、一曲目が終わる前に彼女を殺すという書き込みがされていた。

彼女を守らないと。

私は人を押しのけながら、ステージに近づく。
すし詰め状態だから、なかなか進めない。

さすがアイドル、橋本にゃーは、殺害予告のことなど気にしていないかのように平然と歌っている。


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp