《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第23章 カラ松END〜洋館の主人とわたし〜(※)
「それで俺はその下着も取って、裸になったゆりちゃんと水中でセックスしたんだ……」
カラ松さんがフラフラと近寄ってくる。
「わ、私、急いでいるんです! 遅刻しちゃう!」
さすがに危機感を覚え、さらに後ろに下がる。
「ああ、遅刻するかもな……」
目の前に来たカラ松さんが私の肩に右手を置いた。
「ひっ!?」
心臓が跳ね上がる。
彼の左手がそっと私の頬を撫で、下に向かった。
「花火に照らされてとてもきれいだった……この下着の中身……」
指がブラの紐にかかる。
「あ、あの……ちょっと……」
紐がストンと肩から落とされた。
「ゆりちゃん……」
カラ松さんの顔が胸の谷間に近づく。
やだ、こんな朝から……。
「カラ松様! どうされました!?」
瞬間、ドアの外からメイドの大声が響いた。
「っ!」
カラ松さんがハッとして私から離れる。
私はブラ紐を戻し、ベッドから服を拾って前を隠した。
「もう! いいから出て行って下さい! 着替えてしまうので……」
「ほ、本当にすまない! 悪気はないんだ! つい!」
カラ松さんがオロオロと私を見る。
「分かってますから! 早く出て行って下さいってば!」
恥ずかしさに耐えきれず、私は後ろを向く。
「あ、そうだったな! すぐに出る!」
走って出ていくスリッパの足音。
ドアが勢いよく閉まった。
もう、カラ松さんってば……。
私はようやく緊張を解いて、息を吐いた。