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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第23章 カラ松END〜洋館の主人とわたし〜(※)


***

「橋本様! 橋本様!」



女性の声で私は目を覚ました。

「へ? ここ、どこ?」

ふわふわの大きなベッドの上で私は目を擦る。

「橋本様、お仕事のお時間は大丈夫ですか?」

「仕事? ……ハッ!?」
飛び起きる。

壁の時計を見ると、もう7時半だ。

「橋本様、おはようございます。朝食をご用意しております」
メイド姿の女性が笑顔でお辞儀をする。

そうだった。
カラ松さんの家に泊まったんだった。

「朝食はいいです! 今日は8時半には署に着きたいので。急がないと電車に間に合わない!」

明日からは自分の車を持ってこればいいけど、今日はとりあえず徒歩と電車だ。

「橋本様、ご心配いりませんよ。車でお送りしますから」

「え? でも……」

「昨夜の間にスーツは一式クリーニングしておきました」
服を渡される。

「あれ!? いつの間に!? ありがとうございます」

「あと、こちらがお弁当です」

次に袋を渡される。
まだ、温かい。

「お弁当?」

「はい、昼食用です。シェフが腕をかけて朝から作った最高級の神戸牛のステーキ弁当です」

「神戸牛!?」

「お気に召さないようなら、すぐに作り直させます。米沢牛か松阪牛で……」

出ていこうとするメイドを私は慌てて引き止めた。

「とんでもないです! 持っていきます! 持っていきますから! 牛の種類にこだわりなんてないですし! 大丈夫です!」


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