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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第23章 カラ松END〜洋館の主人とわたし〜(※)


「そんなに堅く考えなくていい。ゆりちゃんは、賃貸の部屋に住んでいるんだろう? ここで暮らせば家賃はかからないし、食事も出る。悪い話じゃないと思うが……」

「う〜ん……」

確かに家賃が浮くのは嬉しい。
でも、今の段階ではまだ結婚までは考えられない。

「だめか? なんなら、1週間ぐらい住んでみてからどうするか決めてもいい。もちろん、住んだから絶対ワイフになれ、なんて言わない」

まあ、1週間住んでみるだけならいいかも。
アバラは心配だけど。

心が動いた私は頷いた。
「分かりました。とりあえず住んでみます」

「おお! なら、早速今日から泊まればいい。荷物は明日の夜に取りに行かせるから」
カラ松さんがワインを煽る。

私は食事を口に運びながら、そんな彼をこっそり盗み見た。

彼は世話焼きで優しい。
性格も裏表があるようにはとても見えない。
いつでも純粋だ。

こんな人と結ばれたらきっと幸せなんだろう。
フラフラと流されてばかりの私にはもったいないぐらいだ。

ちゃんと愛し合える人を見つけたいとは思っているけど、それはカラ松さんなんだろうか?

「ん? どうしたんだ、カラ松ガール?」
カラ松さんが不思議そうに手を止める。

「いえ……」

「フッ、ゆりちゃんは毎日警察の仕事で疲れているからな。俺が毎晩子守唄を歌ってやろう!」

う〜ん、やっぱり、住むのやめようかな……。

私は迷いながら、食事を続けた。


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