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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第23章 カラ松END〜洋館の主人とわたし〜(※)


「ドレス!? そんな! いいです!」

慌てて首を振ると、執事は微笑む。

「カラ松様を喜ばせると思って着ていただけませんか? メイクとヘアもすぐに担当の者を呼びますから」

う〜ん、断りづらい。
確かに色気のない格好をしてるとは思うけど。
やっぱり、ちゃんと着替えて来ないと失礼だったのかな……。

「分かりました……」

「では、まず2階の部屋でお着替えを」

私は言われるがままに執事の後に従った。

用意された部屋で淡い水色のドレスを渡される。

鏡の前で当ててみると、品のあるスラリとしたシルエットに美しい金の刺繍。
高価なものだとひと目で分かった。

規格サイズではないのか、背の低い私でも裾を踏まない長さになっている。

「こんな格好で食事って、汚さないか心配だけど……」
 
不安になりながらも着替えると、すぐに女性が入ってきた。
メイクを施され、髪も派手なアップスタイルにセットされる。

「とても素敵ですよ、橋本様」

「はぁ……」

鏡の中に映る私は、まるでお色直しのカラードレスを着た花嫁みたいだ。

ちょっと食事に来たつもりだったのに、スケールが違いすぎて、なんか疲れる……。

私はこめかみを押さえた。

「どうなさいました? どこか具合でも? すぐにお医者様を手配致しましょう」

「ヒッ!? しなくていいです! 大丈夫です!」

慌てて背筋を伸ばす。

うっかり何か口走れば、いちいち大ごとになる。
気をつけないと……。

「では、橋本様、参りましょう」

女性に連れられ、私はカラ松さんの元へ向かった。


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