《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第23章 カラ松END〜洋館の主人とわたし〜(※)
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数日後の平日の夜。
1ヶ月ぶりに訪れた洋館は、きれいに掃除され、照明も煌々とつき、以前とは打って変わって明るい雰囲気になっていた。
高齢の執事が私を出迎える。
「いらっしゃいませ、橋本様」
「随分、変わりましたね」
私はホールを見回した。
「はい、カラ松様がまたこの館に住むようになって、人数は少ないですが私たち従業員も戻って参りました」
監禁から逃げ、一時は洋館を出ていたカラ松さんだったが、トド松先輩が逮捕されてからは、またここに住むようになったらしい。
「一松さんも戻ったんですか?」
尋ねると、執事は首を振った。
「いえ、カラ松様がかなり説得したのですが、一松は戻りませんでした。ただ、定期的に庭の手入れには来ることになりまして」
「そうですか。なら、よかったです」
結局、一松さんは戻らなかったのか。
でも、カラ松さんとの交流は続いているみたいでホッとする。
執事は私の頭から足までを素早く一瞥した。
「ところで、つかぬことをお伺いしますが、橋本様は本日はお仕事から直接おいでになられたんですか?」
「はい。そのまま来ました。まずかったですか?」
執事は首を振る。
「いえ、スーツをお召しになっていますし、問題はございません。ただ、せっかくのディナーですから。ドレスをすぐにお持ち致しましょう」