《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第4章 ギルトな幽霊は館に潜む
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快晴だった天気は一転、急に暗くなった。
強い雨と共に風が猛り狂う。
雷が鳴り響いた。
「これじゃ、傘は無理かな……」
私は車を降りた。
あれから私は車を走らせ、洋館に来ていた。
白い稲光に照らされ、建物の姿が不気味に浮かび上がる。
屋根の上のカラスが鳴くと、合わせたように雷鳴が轟いた。
「うわぁ、ジャングルみたい……」
主を失い、時が止まった庭。
草木が好き勝手に伸び、荒れ放題だ。
以前は一松さんが手入れをしていたのだろう。
今はもうその面影はない。
私は洋館の中に入ると、濡れた服を拭きながら、持参した懐中電灯を付けた。
吹き抜けになっている広い玄関ホール、中央には大きな階段、埃をかぶった数々の置物。
開いた天窓から雨が降り込み、シャンデリアが風に揺られてギイギイと不気味な音を奏でた。
「とりあえず、上から見ていこうかな」
私は、2階へと向かう。
捜査資料によると、洋館には、松野財閥の御曹司、松野カラ松さんと大勢の従業員が住んでいたらしい。
数ヶ月前、カラ松さんはバスローブ姿のまま、背中を刺されて殺されていた。
捜査を担当したのは、チョロ松警部のチームだった。
まだ、私が配属になる前の話だ。