《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第22章 おそ松END〜なごみ探偵とわたし〜(※)
「もう……ズルいよ……」
なんでそんな声で囁くの?
いつも調子いいことばっかり言って、フザケてばっかりで、だらしないし、お金はないし、女好きだし。
おそ松さんを好きになったら、この先いっぱい苦労しそうなのに。
どうして私はこんな男にときめいちゃうんだろう。
「へへ……ゆりちゃんとベッドで抱き合うの1年ぶり」
おそ松さんが嬉しそうに私をぎゅっと抱き締める。
「はぁ……毎回普通のベッドじゃないですけどね……1回目は地下室の手錠付き拷問イス、2回目は廃墟病院の病室のベッド」
「スリルがあっていーじゃん。ま、俺たちらしいだろ?」
「もうっ……」
おそ松さんが私の唇にキスを落とす。
さっきキスしたばかりなのにこんなにもドキドキするなんて。
知らない間に自分の唇がいかにおそ松さんを求めていたのかと思い知らされる。
私はこの人が欲しいんだ。
「んっ……」
おそ松さんの首に腕を回し、自分から何度も唇を重ねる。
「ゆりちゃん……」
真剣な表情で私を見下ろす彼は、ああ、こんなにハンサムだったっけ?
「ねぇ、おそ松さん、久しぶりだから、途中でフザケたりしないで……」
「ああ……しない……」
また、唇に触れた。
彼の手が慈しむように私の髪を撫でる。
「あと、暴走も禁止」
「分かってる……」
「中出しもだめ」
「うん……」
「それと、優しくして……」
おそ松さんの瞳が揺れた。
「俺はいつだってゆりちゃんにはとびきり優しいだろ……?」
彼の身体が私に重なる。