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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第22章 おそ松END〜なごみ探偵とわたし〜(※)


「おそ松さん、これからも何かあったら助けに来てくれる……?」

おそ松さんがふっと笑う。
「当ったり前だろ? いくらでも助けるし、いくらでも和ませるって」

「うん……和みはいらないけど……」

「ゆりちゃん、やめて! それ、俺の存在を否定してるようなもんだから!」

私は顔を上げて、笑った。
「そろそろ、ちゃんとした職につく気はないんですか? 和ませてるだけじゃ、借金500万は返せないですよ?」 

「まあ、今は700万だけどね」

「は?」
甘いムードが一転、私はおそ松さんから離れた。

700万?

500万だった借金が1年経ったら700万?
減るどころか増えてるって、どういうこと?

「ゆりちゃん、そんな怖い顔しないでよ。仕方ないだろ? 利子あるしさぁ」

「利子さえ返せていないってことですよね!? それともさらに借りたんですか!?」

「まあまあ、怒るとお肌に悪いよぉ〜? もう10代の肌とは違うんだから」

「はい?」
私はおそ松さんを睨んだ。

「いや、だから、20代はもうお肌がね、若くないから……あ、やべ、怒った?」

「…………」

もう、やっぱり! やっぱりダメだ、この人!
お金にだらしない上にデリカシーもないなんて。


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