《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第22章 おそ松END〜なごみ探偵とわたし〜(※)
おそ松さんの顔がぐっと近づいた。
「なぁ、ゆりちゃん、正直に言えよ……。縛られた時、誰を思い浮かべた?」
「え……?」
「俺に助けに来て欲しいって、思ったんじゃねぇの?」
「っ……!」
私は言葉に詰まる。
おそ松さんの言う通りだ。
捕まった時、私はまずおそ松さんを思い浮かべた。
そして、彼とここに来なかったことを後悔した。
どうせ助けになんか来てくれない、そう思ったけど、おそ松さんは、ちゃんと来てくれた。
ううん、本当は……心の底では来てくれることを期待していた……。
「俺は1年前から言ってること全然変わってないけど? ゆりちゃんのためなら何だってするし、いつだって駆けつけるって」
「おそ松さん……」
おそ松さんがへへへと少年のように笑う。
「俺、これでも必死よ〜? ゆりちゃんともう1回えっちしたくてさ」
「また、その話ですか? えっち、えっちって、おそ松さん、そればっかり……」
おそ松さんが真剣な表情に変わる。
「ああ。俺、エロいからそればっかり。でもさぁ、俺、本当に好きな女としか、えっちする気ないけどな」
「え?」
瞬間、おそ松さんの唇が私の唇に押し付けられた。