《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第22章 おそ松END〜なごみ探偵とわたし〜(※)
「嫌です」
「なんで!?」
私はおそ松さんを睨みつけた。
「だって、明らかにえっちしたいだけって言うのが透けて見えるから」
おそ松さんは、目を丸くしたが、すぐににやりと笑った。
「ふ〜ん……んじゃ、透けて見えなきゃしてくれるの?」
「え?」
「俺が本気だって分かればいいんだろ?」
私は首を振った。
「それに自分も本気じゃないと……。もうフラフラ流されるのはやめたんです」
「ちぇっ……なんだよぉ……」
私はおそ松さんから離れると捜査に戻る。
ブラック工場殺人事件、そして仮面の通り魔事件から、1年。
私は相変わらず捜査一課のチョロ松警部のチームにいた。
変わったことといえば、こんな私にも後輩が二人できたことだ。
今はもうチョロ松警部とは別行動。
私は、後輩二人を引き連れて捜査することがほとんどになっていた。
「先輩、鑑識さんたちももう撤収したようですけど、私たちはどうしますか?」
アイダに尋ねられて、私は唸った。
「う〜ん……これ以上はここにいても進展しそうにもないから私たちも帰りましょう。私は最後に石油王さんと話してから戻るから、二人は一足先に帰って鑑識さんから指紋の結果を受け取ってくれる?」
「「分かりました!」」
「ええっ! ちょっと待って! 俺、まだ和ませてないんだけど!?」
おそ松さんが走り寄ってくる。