《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第22章 おそ松END〜なごみ探偵とわたし〜(※)
「まあまあ、ゆりちゃん、そんなに怒んないでよぉ。ねぇ、さっちん?」
おそ松さんがヘラヘラと笑う。
「……最近、おそ松さん、よく現場に来られますね〜」
声をかけられたサチコが当たり障りのない返事をすると、途端におそ松さんは頬をだらしなく緩めた。
「分かる? アイダちゃんとさっちんに会いに来たの! こんな可愛い子たちがいたら、そりゃ毎回現場に来ちゃうよぉ! あ、なごみ探偵のポーズ決めるから写真撮る?」
「「大丈夫で〜す」」
二人が生暖かい目をして断る。
「え……? あー……。あはは! あはははは!」
おそ松さんが取り繕うように笑った。
全く何しに来てるんだか。
私はさっさと部屋に戻る。
「あれ? ゆりちゃ〜ん! 怒った? 怒ったの?」
おそ松さんが追いかけてきた。
「別に怒ってないですけど……」
「新人にヤキモチ? 女の嫉妬は怖いね〜」
「違いますってば!」
おそ松さんは素早く周りを見回し、誰もいないことを確認すると、私を壁に押し付け、そっと耳打ちした。
「なぁ、洋館の地下室でえっちしてから、もう1年だよ? そろそろ2回目ヤラしてくれてもよくね? 俺、待ちくたびれちゃったよぉ」