《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第20章 謎はあの色で終わる
<悪いことは続くものだ。
カラ松兄さんが逃げてしまっただけでもショックだったのに、さらに驚くことが起こった。
ある朝、僕は捜査員からとんでもない報告を受けた。
「トド松さん! 同じチームの橋本さんが昨日の夜に仮面の通り魔に襲われたそうです!」
「なんだって!?」
どういうこと?
僕は何もしていないのに。
赤塚署の前にある公園で、仮面の通り魔が現れ、ゆりを襲ったらしい。
もちろん、僕ではない。
そいつはニセモノだ。
しかも、凶器に鉈と金槌を使ったという。
嫌な予感がした僕は、すぐに洋館に行き確認をした。
隠しておいたはずの鉈と金槌はなくなっていた。
「くそっ……」
誰だか分からないが、鉈と金槌を持ち去ったヤツが、通り魔のふりをしているんだ。
しかも、そいつは工場の事件と通り魔事件が関係あることに気付いている。
もし、ニセモノが警察に捕まるとまずい。
凶器や供述から僕に繋がるとも限らないし、一松を陥れる計画が台無しだ。
雲行きが怪しくなってきた。
おまけにゆりは、鑑識の十四松さんといい関係になりつつあった。
僕は焦り始めた>