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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第20章 謎はあの色で終わる


「待ってゆりちゃん! 俺も帰る! チョロさん、また遊びに来るから!」

おそ松さんも立ち上がる。

私たちはチョロ松警部に挨拶すると、捜査一課を後にした。

外に出ると、日が傾き始めている。
まだ暑いとはいえ、先月に比べると、少しずつ日没の時刻も早くなっている。


「おそ松さんはこのまま家に帰るんですか?」

鞄を肩にかけ直し歩き出すと、おそ松さんも小走りについて来る。

「そうだけど……。あ、俺とバイバイするのが淋しい? ラブホ行っちゃう?」

「行かないです」

その時、目の前の道に白いセダンが停車した。

助手席のドアが開き、男性が片足を下ろす。

「捜査一課の橋本ゆりさんですよね?」

私たちは足を止めた。

「そうですけど……」

また、マスコミ?
もう、うんざりしているのに。

わざと不快感を顔に露わにしてみせる。

男性は怯むことなく、車を降りた。

「私、週刊赤塚の記者の神松と申します。少しお話が」「お話しすることはありません」

なんだ、やっぱりマスコミか。

最後まで聞かずに歩き出す。

「ゆりちゃん! 俺を置いていくなよ〜!」
おそ松さんが慌てて追いかけてくる。

神松と名乗った記者も一緒に後をついてきた。
「話を聞きたいわけではなくて、こちらからお知らせしたいことがあるんです」

記者にしては珍しく丁寧な物腰だ。


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