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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第20章 謎はあの色で終わる


おそ松さんは、近くにあった椅子に座った。
「あれはチョロさんを迎えに行ってたの! 大体、ゆりちゃんのメール見て、わざわざ車を出して工場まで行ってあげたのにぃ。ちょっとは感謝しておっぱいでも揉ませろよなぁ」

メール?

私は手を止めた。

「あの……メールって、何のことですか?」
おそ松さんを見つめる。

おそ松さんは鼻の下を擦りながら、ニヤニヤと笑った。
「あの日、ブラック工場に行く前に、トド松くんに事件の詳細をメールしただろ? 『今日、真犯人を捕まえに行く』って。あのメール、実はトド松くんじゃなくて、俺のスマホに届いたの! だから、車があった方がいいだろうと思って駆けつけたってわけ。俺って優しい〜!」

「え? どういうことですか?」

横で聞いていたチョロ松警部が穏やかに微笑む。
「ごめんね、ゆりくん。君の部屋に行った時、君のスマホのトド松くんの連絡先をおそ松くんの連絡先に書き換えておいたんだ。君がシャワーを浴びている間にね」

おそ松さんも頷いた。
「そうそう、ゆりちゃんがシャワーを浴びている間にね……って、シャワー!? まさかゆりちゃん、チョロさんとしたの!?」

「あの日、私たちの行動がトド松先輩に筒抜けだったわけではなかったんですね……」
おそ松さんを無視して、私は返す。


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