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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第19章 最終決戦(※)


私は押さえつけられたまま、カラ松さんを見た。

話を聞く限り、洋館に監禁されていたのはカラ松さんだったようだ。

ということは、初めて洋館に捜査に行った時は、まだ地下室に本物のカラ松さんが閉じ込められていたことになる。

確かにあの時は2階を調べ終わって、1階に行こうとしたところで罠にかけられた。

トド松先輩は、私に地下室を調べられたくなかったから、罠にかけて、睡眠薬を飲ませた……。


「一松は関係ない、だって? でも、一松は兄さんを慕っている。兄さんも一松を可愛がってる。兄弟の僕よりね」
トド松先輩がせせら笑う。

「は? 俺、クソ松なんて大嫌いなんだけど……」
後ろから一松さんの声。

トド松先輩は、振り返った。
「本当に嫌いなら、辞めた後にまで、わざわざ庭の手入れをしに来ないでしょ?」

「…………」

8月の中頃、一松さんが庭の手入れをしに来て、たまたま洋館の中に入った時に、カラ松さんを見つけた。

手錠と足枷を無理矢理こじ開けて助け出し、カラ松さんを連れ帰る。

私はおそ松さんと地下室を調べた時のことを思い出した。

あの時、地下室に落ちていた布についていた血は、カラ松さんのもの?

確かに警察には殺人事件に遭ったカラ松さんの血液のデータがある。

照合すれば、一発で被害者が分かる。

トド松先輩はそれを知っていたから、無理矢理にでも私から布を奪いに来た――。


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