• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第19章 最終決戦(※)


「いや、恨んでなんかいない」
カラ松さんはきっぱりと言い切った。


「は? なんで?」

「俺は自分のファミリーを愛している。ブラザーであるお前がそうしたいと願うなら、俺は何だって受け入れる。何せ俺は世界一優しい男だからな。お前が俺を監禁した時、俺は一度だって抵抗しなかったし、逃げようともしなかっただろう? 愛するブラザーの気が済むまで、付き合うつもりだった」


トド松先輩の顔が苦しそうに歪んだ。

「そういうところが嫌なんだよ! いつでも優しいフリしやがって! 何されても受け入れて! でも、そんなもんは偽善だ。結局、逃げたじゃないか!」


その時、俯いていた一松さんが顔を上げた。

「それは違う……。クソ松を逃したのは俺だから……。最後まで地下室に残るって言って聞かなかったのを、俺が無理矢理連れて行った。かなり弱っていたから……」


トド松先輩は振り向いた。
「そんなことは知ってるよ! 仕事から戻ってきたら、庭がきれいになっていたからね。嫌な予感がして、地下室に行ったら兄さんは逃げた後だった」


カラ松さんが一歩近づく。

「トド松。母さんが亡くなってから、ずっとお前が悩んでいたのは知っている。確かに神は不公平だ。ただ、銀行に行っただけで、何も悪いことをしていないのに、事件に巻き込まれた。でも、だからこそ、お前は警察官になったんだろう? それでいいじゃないか。一松に何の関係がある?」


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp