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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第19章 最終決戦(※)


「ゆりちゃん! そんなに一松が大事なの!?」

トド松先輩が体を押さえつける。

「私はただみんなを守りたいだけです! 先輩だってそうでしょう? 本当はトド松先輩が誰よりも正義感が強いのを知っています!」

「うるさい!」

先輩がナイフを振り上げようとした瞬間、地下室の扉が勢いよく開いた。

「トド松! やめろ!」
男性の大声が響き渡る。

トド松先輩は手を止め、声の主を見た。

「なんで来たの? 兄さん……」

兄さん?

私は体を捩らせ、扉の方に頭を向ける。

そこにはパーカー姿のカラ松さんが立っていた。

「やめろ、トド松。一松が何をしたって言うんだ? こんなことをしてもお前は救われないぞ……」

カラ松さんがそろそろと近づく。

「来ないで、カラ松兄さん。こっちには一松もゆりちゃんもいるんだ。二人がどうなってもいいの?」

「っ!」
カラ松さんが立ち止まる。

「ねぇ、カラ松兄さん。兄さんは、弟の僕と庭師の一松、どっちが大切なの?」

「どっち? 質問がおかしいぞ、トド松」

私は二人を交互に見た。
カラ松さんとトド松先輩が兄弟……?
どうなっているの?


「そんなこと言って、僕のことを恨んでいるんでしょ? だって、2ヶ月も兄さんを地下室に閉じ込めたんだから」

トド松先輩が自嘲気味に笑う。


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