《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第19章 最終決戦(※)
トド松先輩は目を細める。
「まさかそんなところで見破られるとはね……」
「カラ松さんのフリをして、私に睡眠薬を飲ませたのは、トド松先輩だったんですね……。先輩、今日もここに来る前にスタバァに寄って、またあの桃のドリンクを飲んだでしょう?」
トド松先輩はあははっと笑った。
「そうだね。仕事前にスタバァによく寄るからね。今日も飲んだよ。別のドリンクにすればよかった」
「それに……4回目です」
「は? 何が?」
トド松先輩が聞き返す。
「さっき『会うのは3回目だ』って言いましたよね? 私がカラ松さんに会うのは、今日で4回目なんです」
途端にトド松先輩の顔から笑みが消えた。
「へえ〜いつの間に。二人が会わないようにいつも目を光らせていたのに。じゃあ、ゆりちゃんはカラ松さんとも寝たの?」
「っ……」
私が答えられずにいると、トド松先輩は高らかに笑い声をあげる。
「うわ〜最悪! 一体、何人と寝たの? ほんっとビッチな女だね!」
「トド松先輩……」
「少しでも本気になった僕が馬鹿みたいだ……」
私は呆然と先輩を見つめる。
確かにトド松先輩の言う通りだ。
自分に自信が持てず、フラフラと流されるままに迷いながらここまで来てしまった。