《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第19章 最終決戦(※)
「っ!?」
振り向こうとすると、強い力で勢いよく引っ張られる。
訳が分からないまま、背中から仰向けに倒され、気付いた時には何者かが私の上に馬乗りになっていた。
頼りない電球の光に照らされ、目の前に浮かび上がるジェイソンのアイスホッケーマスク。
――仮面の通り魔だ。
通り魔は、私を見下ろしながら、体を覆う黒い布を勢い良く取った。
布の下から現れた白いバスローブ。
思わず息を呑む。
金のネックレスが首元でキラリと光った。
「ここには来るなと初めに忠告したはずだ。一体、何回破れば気が済むんだ? 少しオイタが過ぎるようだな、ハニー。そんなに俺に会いたかったのか?」
聞いたことのある低音ボイスが響く。
私は呆然と仮面の男を見つめた。
そんな……。
嘘でしょ……。
「カラ松さん……?」
私が名前を呼ぶと、男は白い仮面を外した。
見覚えのある顔が現れ、不気味に笑う。
「ビンゴォ! 久しぶりだな。これで会うのは3回目か? でも、残念だ。いくらカラ松ガールでも邪魔するやつは、お仕置きが必要だなあ?」
カラ松さんは、私の胸元に手を伸ばすと、スーツジャケットのボタンを一個ずつ外し始めた。
「っ!? 何するつもり!?」
驚いて叫んだ私の問いには答えず、ブラウスの上から胸の膨らみを両手で強く掴む。