• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第19章 最終決戦(※)


『前にも言ったが、僕は初々しい女の子が好きでね。しっかりした警察官らしい女性は、掃いて捨てるほど周りにいる。飽き飽きだよ。だから、愛人候補はいつも新人から選んでいる。君を見た時、ピンと来たよ』


「…………」

『右も左も分からず、自信も持てず、迷いながら仕事を毎日必死にこなす女の子。しかも、周りからも可愛がられている。そんな君がいいなと思って、愛人に誘ったんだけどね』

「はい……」

雲行きが怪しい。
嫌な予感がする。

『でも、もう君は<新人>ではなくなったようだ。<警察官>の女性には興味はないよ。愛人の誘いはなかったことにしよう』


「……っ!」

あつしさんをがっかりさせてしまった……?
じゃあ、チョロ松警部の件もだめってこと?

不安になりつつ、耳を傾けていると、あつしさんは大きく息を吐いた。

『チョロ松警部が逃げたことは、これ以上伝わらないように、内部にもマスコミにも僕が手を回そう。それからチョロ松警部を追わないようにという通達も出す』

「いいんですか……?」

『いいんですか? って、そうしないといけないんだろう? でも、いつまでもは無理だよ。たとえ真犯人がいたとしても、逃げたことに変わりはないからね。捕まえないわけにはいかない。明日の夜には警部を確保する』

私は胸を撫で下ろした。
「分かっています。それだけ猶予があれば充分です。今日一日で決着をつけますから」

あつしさんはクククと笑った。
『すごい自信だな。本当にあの新人のお嬢さんか?』


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp