《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第17章 淡い緑に癒やされて(※チョロ松)
警部は微笑む。
「もう少しいいかな……? 実はさっきおもちゃを使いながらしたのが、初めてのキスだったんだ。もうちょっとしたい……」
「初めて?」
「ああ、女性とキスしたのは今夜が初めてだよ。もちろん、胸を触ったりしたのもね」
私はポカンとした。
「え? だって、トト子さんと……」
「トト子ちゃんとは何もないよ。一方的にお仕置きで叩かれたりはしたけど」
「でも、口座解約してまで貢いでましたよね?」
「だって、それはトト子ちゃんが背中トントンしてくれるって言うから〜ふふふっ」
警部は幸せそうに笑う。
「…………」
私の冷たい視線にチョロ松警部はハッとして押し黙った。
さすがにまずいと思ったらしい。
私はチョロ松警部の背中に手を回す。
「ゆりくん?」
警部が目を丸くした。
「どっちがいいですか?」
「え?」
「トト子さんのトントンと私のトントン……」
警部に体を押し付けながら、背中をトントンと優しく叩く。
警部が息を呑むのが分かった。
「そんなの……もちろんゆりくんだよ……」
「警部は嘘がお上手ですね……」
「いや、本当に! ゆりくんがいい!」
警部は私を抱き締め、そのまま組み伏せた。