《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第17章 淡い緑に癒やされて(※チョロ松)
「ん……」
唇からチョロ松警部の温もりが伝わってくる。
ふと目を開けると、しっかりと瞳を閉じ、小刻みに震えている警部の顔。
もしかして、緊張してるの……?
彼のたおやかな唇が丁寧に私の唇をなぞる。
さっき玩具で責められた時とは、打って変わって、穏やかで優しいキス。
甘い背徳感に胸が高鳴る。
私は再び目を瞑り、応えるように彼の唇をソフトに吸った。
「っ……」
チョロ松警部の肩が揺れ、声にならない声が漏れる。
「んっ……ん……ぅん……んぅ……」
私たちはうっとりと互いの唇を味わった。
「はあっ……ゆりくん……」
唇を離した警部が熱の篭った目で見つめてくる。
「チョロ松警部……」
警部は顔を赤くしてはにかむ。
「なんだか恥ずかしいな……部下の君とこんなことしてるなんて……って、さっき散々いやらしいことしちゃったけど」
途端に玩具で激しくイカされたことを思い出し、耳まで燃えるように熱くなった。
夢中になってしまったけど、改めて考えると、警部にあんな乱れた姿を見せてしまったなんて……。
「あの、さっきは……」
「大丈夫。すごく可愛かったよ」
警部がニコニコと私の頭を撫でる。
優しく大きな手に胸がじんわりと温まる。