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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第17章 淡い緑に癒やされて(※チョロ松)


私はテレビを消すと、苛々しながらペットボトルを拾った。

今の私にはどうにもできない。
トド松先輩が動いてくれているとは思うけど……。

「はぁ……もう寝よう……」

寝支度を調え、ベッドに入り、目を閉じる。

あと少し。

あと少しで謹慎は解ける。
そしたら、仮面の通り魔のことを上の人たちに話して、何とかチョロ松警部を……。


私は目を開けた。


何とかチョロ松警部を?

私はどうしたいんだろう?

「そういえば、チョロ松警部には話を聞いてないな……」

チョロ松警部の取り調べを行ったのは、赤塚警察署の署長だった。

あの時、私は凶器を探すのに手一杯で、一度もチョロ松警部の面会には行っていない。

その後、チョロ松警部の身柄は検察に送致されてしまった。

つまり、警部が捕まってから、直接話を聞くどころか一度も顔を見ていない。

「本人にちゃんと話を聞くべきだったのかも……」


私はベッドの上で起き上がった。


なんでこんな単純なことに気付かなかったんだろう。

チョロ松警部は、一番重要な証拠を握っている人物なのに。

「謹慎が解けたら、すぐにチョロ松警部に会いに行かなくちゃ」

たとえ話してくれなくても、直接顔を見たら、何か分かるかもしれない。


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