《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第16章 赤い淫魔の調教(※おそ松)
***
どこからか音が聞こえる。
ドアを無理矢理こじ開けるような音。
裸で拘束されたまま、いつしか眠っていた私は、ぼんやりと意識を拾い上げた。
おそ松さんは私に抱きついたまま、ぼうっと余韻に浸っている。
起きてはいるようだ。
「おそ松さん……何か聞こえませんか……?」
「何か……?」
煩わしそうにおそ松さんが呟いた瞬間、複数の足音が階段を駆け下り、勢い良く地下室のドアが開く音がした。
「ゆりちゃん! どこ!?」
あ、トド松先輩の声だ。来てくれたんだ……。
ぼんやりと考える。
「ゆりちゃーん!」
十四松さんの声もする。
複数の足音が近くに駆け寄ってくる。
「あっ!?」と誰かが叫んだ。
瞬間、私とおそ松さんは我に返り、顔を上げた。
「おそ松さん!? ゆりちゃんに何してるの!?」
トド松先輩の声に私たちは言葉を失う。
目の前には、呆然とするトド松先輩、慌てて目を覆う十四松さん、そして、その後ろでぽかんと口を開ける捜査員たち。
「あっ! これは! その! ち、違うっ!」
慌てておそ松さんが股間を隠す。
私はと言うと、手足を拘束されているため、裸を隠すこともできず、ただ、ガチャガチャと手錠と足枷を揺らすだけ。