《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第16章 赤い淫魔の調教(※おそ松)
「なあ、お願いがあるんだけど……」
おそ松さんが耳元で囁く。
「?」
「俺、さっきのあの椅子使ってイキたい」
「さっきの椅子?」
おそ松さんは身体を起こすと、私の中から自身をずるりと引き抜いた。
「あんっ!」
刺激で思わず声が出ると、へへへと笑われる。
「んじゃ、行こっか」
おそ松さんは、懐中電灯を拾った後、私の身体をお姫様抱っこで持ち上げた。
「え、ちょっと待って!」
「待てるかよ。俺、まだイケてなくてかなり限界。てか、ゆりちゃんがイク時、必死に耐えたんだぜ? 褒めてよぉ」
「別に耐えなくても……」
「そこが男のプライドなんだよなぁ。耐えられるだけ、つい耐えちゃうのっ! それにできるだけ長く楽しみたいじゃん」
おそ松さんは、私を抱えたまま、拷問器具の間を歩いていく。
懐中電灯の光に照らされ、暗闇の中で浮かび上がるそれらの器具たちは、一層恐ろしいものに思えた。
緊張で身を固くすると、おそ松さんは私の頭を優しく撫でてくれる。
「大丈夫大丈夫。こういうマジな人殺しちゃう系には全く興味ないから」
やがて、さっき見た椅子の前に到着した。
椅子自体は一見古びた普通のものだが、足を下ろした部分に鎖で繋がれた足枷があり、上の方には同じく手錠が繋がれている。
「おそ松さん……」
心細くなって名前を呼ぶと、おそ松さんは優しく笑った。