《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第16章 赤い淫魔の調教(※おそ松)
「ヒッ!?」
思わず声を出すと、おそ松さんはさらに腕を引っ張ってくる。
「なんで、そんな嫌そうな声出してんだよ」
「暗闇で急に掴まれたらびっくりするに決まってるじゃないですか。早く離してください!」
「あー、わりぃわりぃ」
口ではそう言いながら、おそ松さんはなぜか離してくれない。
私は思い切り腕を引いた。
おそ松さんも負けじと引っ張ってくる。
暗闇の中で綱引きのような状態が続く。
「なっ、何のつもりですか! 離してくださいってば!」
「いや、俺の方が力強いから諦めろよ。ゆりちゃんこそ、早く力抜けって」
「嫌です! 絶対に!」
「んだよ。変なところで妙に強情だな」
おそ松さんの手が腕から腰に移動し、今度は体ごと強く引かれた。
「きゃあっ!?」
前のめりになり、私はおそ松さんのいるらしき辺りに倒れ込んだ。
ふわりと受け止められ、背中に手が回される。
抵抗する間もなく、首の付け根におそ松さんが顔を埋めてきた。
「ひゃっ!」
「全くさっきから色気のねぇ悲鳴だな。もう少し可愛い声出せねぇの?」
首にキスしながらおそ松さんが呟く。