《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第16章 赤い淫魔の調教(※おそ松)
「おそ松さん、ちょっと落ち着いたらどうですか?」
「だってさ〜、普段見てるアレなやつの元になった本物の拷問器具があるんだよ? なんか感動しない?」
おそ松さんが目を輝かせる。
「私は普段見てないので別に……」
私の返事には全く耳を貸さず、また別の器具の前へ行く。
「ほら、見てよぉ! この椅子! 足枷と手錠付いてるぅ! アレなDVDで出て来るのとおんなじ!」
「見てって言われても……」
私は溜息をついた。
「あ〜やべ〜。想像力が逞しすぎるせいで、アダルティな気持ちになってくるぅっ!」
おそ松さんが興奮しながら走り回る。
大丈夫なのかな、この人……。
それにアレ、アレ言いすぎじゃない?
私は仕方なく元いた場所に戻って、また座り込んだ。
しばらくすると、おそ松さんがフラフラと戻ってきた。
「あ、気が済みました?」
「全然……」
打って変わって元気がない。
「どうしたんですか?」
「どうしてもアレな気分がおさまらなくて……。ゆりちゃん、スマホ貸して……。すっきりして落ち着きたい……」
「貸すのはいいですけど、ここ、ネット繋がりませんよ?」
「ぐはっ! そうだった!」
おそ松さんが頭を抱えた。