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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第16章 赤い淫魔の調教(※おそ松)


おそ松さんは息を吐くと伸びをした。

「あ〜! やめやめ! これ以上、言い合うと喧嘩になってめんどくさいから。はぁ、いつ助けに来てくれるのかな〜」

「本当に来てくれるといいんですけど……。もし、このままずっと閉じ込められたままだったら……」

おそ松さんが笑って、私の顔を覗き込んだ。

「その時は一緒に死のうぜ」

急に近づけられた顔にドキリとする。
耳が熱くなるのを感じた。

「い、嫌です、そんなの……」
目を逸らすと、おそ松さんはニシシと笑って私の頭に手を置いた。

「かーわい! 何、照れてんの」

「照れてないですけど」

「顔赤くなってんじゃん」

「なってないです」

「も〜強情だなぁ〜」

おそ松さんが私の肩に手を回し、そっと抱き寄せた。

「心配しなくても大丈夫だよ。俺がついてんじゃん。イザとなったら何とかするからさ」

おそ松さんの腕の中は、ぬくもりに満ちていた。

何でこんなにホッとするんだろう?
不安な気持ちが自然と消えていく。

見上げると、おそ松さんと目が合った。

「信じなよ。俺、カリレジェだよ〜?」

「カリレジェ?」

「カリスマ、レジェンド、人間国宝!」

おそ松さんが拳を突き上げる。

「何の人間国宝なんですか? も〜!」

思わず笑うと、おそ松さんも笑いながら鼻の下を擦った。


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